2020年5月に新型コロナウイルス対策として厚生労働省より「新しい生活様式」が公表されました。
これはコロナウイルスとの闘いが長丁場になることを想定して、国民の生活様式の変容を求めたもので
- 一人ひとりの基本的な感染対策
- 日常生活を営む上での基本的生活様式
- 日常生活の各場面別の生活様式
- 働き方の新しいスタイル
の4つにわけて行動様式を求めたものです。
厚生労働省:新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました
この記事では「新しい生活様式」にバイクライフやツーリングを当てはめたとき、どのような行動が求められるのか、私なりの解釈をお伝えしていきます。
※外出を推奨するものではなく、「新しい生活様式」にのっとり、感染拡大を防止しながらバイクを楽しむアプローチについて考えた内容です。また、緊急事態宣言下などの外出自粛が求められる期間においては自宅待機が最優先であることは言うまでもありません。
目次
感染防止の基本は3つ
- 身体的距離の確保
- マスクの着用
- 手洗い
まず感染防止の3つの基本として身体的距離の確保(ソーシャルディスタンス)、マスクの着用、手洗いが求められています。
これは自粛期間中も行われていましたが、引き続き継続が必要ということになります。
基本的にツーリングは問題なし
肝心のツーリング自体は控えるべきなのかが気になるところです。
「新しい生活様式」では「遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ」とあり、もともと屋外で楽しむツーリング自体は問題がないと考えられます。
ただし、先ほどの3つの基本にあるように、マスクの着用や手洗いは必要です。
バイクを降りた際に口元を覆うマスクや、手洗いが出来ないときのウェットシートやアルコールジェルなどは持ち物に入れるのが大事かと思います。
加えて「毎朝の体温測定と健康チェック」も同様に求められていますので、ツーリングに出発する前の検温も欠かせないでしょう。
もちろん発熱や体調不良がある場合はツーリングを控えることになりますね。
気を付けたいツーリングの種類とシーン
次に、具体的なツーリングの種類やシーンごとにどういった点に気をつけたほうが良いのか、「新しい生活様式」と照らし合わせて考えてみます。
県をまたぐ移動には注意
「新しい生活様式」には
- 「感染が流行している地域からの移動、感染が流行している地域への移動は控える」
- 「帰省・旅行は控えめに」
といった記載があります。
これは地域をまたいだ感染の拡大防止のためと思われます。
まず流行地域に行かないためにも、行き先が流行地域ではないか事前に確認する必要があるでしょう。
次に「旅行は控えめに」という表現です。
他県に日帰りツーリングをすればそれはもう立派な日帰り旅行になるわけですが、「控えめ」という規制の度合いがあいまいで判断に迷います。
「控えめに」という表現は「行くな」という意味ではないですが、頻度や行き先に配慮を求めた言い方と取れます。
つまり、県をまたぐツーリングの回数を減らす、目的地は人の少ない所に設定するような配慮を求められていると解釈ができます。
なお、北海道ツーリングのようにフェリーを利用する場合、予約しても行けるかどうか不安なことがあります。
フェリー会社によっては1週間前まで数百円の手数料でキャンセルできることもあります。
希望を捨てずにいったんフェリーを予約し、時期が近くなってから判断するという選択もありだと思います。
- 自分の地域が流行地の場合、他県に行かない
- ツーリングの目的地が感染流行地ではないことを確認する
- 他県へのツーリングの回数は減らす
- 目的地は人混みを避ける
グルメツーリングはテイクアウトを活用
ツーリングの楽しみはグルメ!とおっしゃるライダーも多いはず。
私も各地のグルメやほっと一息つけるカフェが楽しみです。
一方で、「新しい生活様式」では飲食店の利用については「持ち帰りや出前、デリバリーも」活用するよう求められています。
「屋外空間で気持ちよく」ともありますので、美味しい食事をテイクアウトし、デイキャンプをする感覚で屋外で食事を楽しむのが良さそうです。
コンパクトなキャンプテーブルや、アウトドアチェアあるいはレジャーシートを持ち物に入れると屋外での食事が快適になります。
ただ本当は出来立てをすぐ食べたい!
コロナの心配さえなければ出来立てを、雰囲気のある店内で食べたいのが本心です。
それに苦労している飲食店にこそお金を落としていきたい。
仮に店内飲食をする場合は「対面ではなく横並びで」座ることが推奨されていますので、カウンター中心のラーメン屋ツーリングなどは良さそうです。
マスツーリングでの食事は控える
マスツーリングにも気を付ける点があると考えられます。
基本的に他人と一緒に走るマスツーリングであっても、三密(密室・密集・密接)には当たりません。
しかし休憩時やご飯時には飲食店などに集まってバイク話に花が咲くこともあります。
飲食の際の「おしゃべりは控える」といった推奨がされている以上、マスツーリングの際はなるべく飲食店には寄らないほうが無難といえます。
おしゃべりしてはいけないと気持ちでは分かっていても、バイク乗り同士が集まるとなにかと話が盛り上がってしまうのが人情です。
飲食店でだまって食事をするのが難しい以上、複数での立ち寄りは遠慮し、もし食事を取りたいときは屋外空間やテイクアウトをうまく利用すると良いでしょう。
キャンプツーリング
ツーリングをしてキャンプもする、アウトドア・オブ・アウトドアな楽しみ方は新しい生活様式にかなりフィットします。
それでも買い出しの際にスーパーに寄ることがあります。
「レジに並ぶ際は前後の間隔を空ける」ことや「電子決済の利用」などで極力人との接触を減らしていきましょう。
まとめ
というわけで今回のまとめです。
- ツーリング自体は問題ない
- マスクとウェットシートは持ち物に
- 他の地域へのツーリングには十分警戒する
- ツーリングでの食事は横並びかアウトドアを活用
厚生労働省が発表した「新しい生活様式」をバイクライフに当てはめてみました。
あくまで私見ではありますが、感染拡大を予防しながらバイクを楽しむ参考になればうれしいです。
お読みいただきありがとうございました。
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