北海道ツーリングを計画するとき、必ず悩むのが服装の問題です。
北海道の大地は広大で、南北には直線距離で400km以上あります。
当然地域により気温差があり、また天候の変化もあるため、それらを考慮してツーリング時の服装を考える必要があります。
この記事は、
「初めて北海道ツーリングに行くのだけど、なに着たらいいの?」
「夏の北海道は暑いの?寒いの?」
という初めて北海道ツーリングに行く人向けに書いています。
正しい服装選択で体力の減少を抑えて、北海道ツーリングを最後まで元気に楽しみましょう!
動画のほうが良い方はyoutubeでも同じ内容を公開しています。
目次
8月の北海道ツーリングの服装
結論から入ると、8月に北海道ツーリングで着る服としては、
- ロングTシャツ
- フリース(または薄手のダウン)
- 防水・防風のジャケット
- ネックウォーマー
がおすすめです。
下着類は3日分は持って行くようにすれば大丈夫です。
では、結論に至るまでの過程を考えていきます。
北海道の地域ごとの平均気温
まず、北海道の各地域における平均・最高・最低気温について確認しましょう。
ツーリングに行きやすい5月、7月、8月、9月のそれぞれの統計データは次のようになっています。
(6月はあまり人気の季節ではないようなので除外しました)
8月中であっても各年の平均気温は22℃以下である場合が多いことがわかります。
一般的に22℃あたりが半そでと長そでの境目といわれています。
上記の平均気温を見ると、バイクということもあり、基本的に長そでは必須です。
さらに8月の平均最低気温は16℃前後の場合が多いですが、これはあくまで平均値です。
これより気温が下がり、地域によっては10℃程度まで気温が下がる可能性があります。
本州の冬並みにしっかりと防寒の準備をしていく必要があります。
標高による温度差
次に考えるのは標高による温度差です。
一般に、標高が100m上がるごとに気温が0.6℃下がると言われています。
例えば日勝峠(国道274号)の標高は1,022mですから、平地とはおよそ6℃の差があることになります。
峠や高地を走る場合はこの気温差も頭に入れておきましょう。
実際に私が日勝峠付近を走ったときは、気温差が大きく、凍えそうになったくらいでした。
ネックウォーマーがあると体温調整が気軽にできるので便利です。
天候の変化
北海道で忘れてはいけないのが天候の変化です。
峠を挟んで一方は霧雨で寒いが、反対側は晴天で暖かいなんてことはよくあります。
一番怖いのが、急な雨で体が濡れて、走行風で体温を奪われることです。
体力が減りますし、低体温症のリスクもあります。
小雨でカッパを着るほどじゃなかったけど、気づいたら体が濡れていた、なんてこともあります。
北海道ツーリングにはカッパは必需品ですが、いちいち着たり脱いだりが面倒なときもあります。
あらかじめ防水のジャケットを着てツーリングをすると便利です。
万が一の怪我防止にプロテクターを
ご存じのように、バイクで怖いのが事故です。
2017年の北海道ツーリングでは、9人のライダーが事故で亡くなったと、8月に帰りのフェリーで耳にしました。
またツーリング中にも、お連れの方が事故で大けがしたというライダーに会いました。
同じライダーが亡くなったり大けがをした話を聞くと、とても悲しく、残念に感じます。
事故の際、人体へのダメージを軽減するプロテクターはぜひ装着してほしいと思います。
具体的な服装の組合せ
前置きが長くなりました。
では、具体的にどのような服装の組み合わせが有効か考えてみましょう。
冒頭でおすすめしたのが
- ロングTシャツ
- フリース(または薄手のダウン)
- 防水・防風のジャケット
- ネックウォーマー
の組み合わせでした。
具体的に「こういうとこが便利ですよ」という話をしていきます。
ネックウォーマー
太い血管を外気にさらすと体が冷えます。
走行風を受け続けるのも体力面からばかになりません。
太い血管の通る首を暖めるネックウォーマーをしておくとかなり安心です。
ネックウォーマーは脱ぎ着が簡単なのに防寒効果が高いのが魅力です。
体温の調整はまずネックウォーマーを着たり脱いだりして行なえば良いと思います。
特に2020年においては人前ではマスクで口を覆うのが必須です。
ネックウォーマーがあれば手軽に口元を覆えるので、バイクを降りた際にうっかりマスクをつけ忘れる心配がなくなります。
防風・防水のジャケット
すでにお伝えしたように、北海道ツーリングでは走行風や急な天候の変化がつきものです。
体を走行風や急な雨から守る、防風防水のライディングジャケットが便利です。
具体的には、コミネのJK-555がオススメです。
- 防風・防水の3シーズンジャケット
- 胸・肩・背中・前腕にプロテクター
- 通気用のファスナーも各所にあり、体温調整がしやすい
- 30分の小雨程度なら体は濡れない
- どしゃ降りではカッパが必要
私も使っていますが、急な雨に慌てなくて済むだけで、本当に心の余裕が違います!
<さらに詳しいレビューはこちら>
>>コミネ ジャケット JK-555 WPプロテクション を10,000km走ってからレビュー!
フリースまたは薄手のダウン
真夏の北海道であっても地域によっては10℃近くまで冷え込むことは珍しくありません。
かならずジャケットの下に着こむ防寒着を持って行きましょう。
薄手のダウンがコンパクトになるので便利ですが、フリースでも大丈夫です。
インナー
これで走行風と急な雨からは体を守れますので、次は気温に応じて体温をうまく留まらせたり、逃がしたりすることが出来れば良いです。
上着の下にはロングTシャツが良いでしょう。
旭川など比較的暑くなりやすい地域ではフリースを脱いで、Tシャツ+ジャケットで過ごすのも気持ちいいと思います。
半そでより長そでの出番が多いので、長そでを多めに持って行くのをお勧めします。
長そでを2~3着、半袖は1~2着があれば十分です。
また、防寒用にジーンズの下に履くタイツも持って行くと便利です。
足元(靴)
靴ですが、安全のためにくるぶしまである物をお勧めします。
最もいいのは革のブーツか、ライディングシューズです。
万が一の転倒時にも体を守ってくれます。
悪天候での走行を想定すると、靴用のレインカバーも持って行きたいところです。
もし靴下を濡らすとものすごーーく気持ち悪いです。
しかも乾かないと次の日も気持ち悪い思いをするので、なるべく靴を濡らさないようにしましょう。
下着
下着についてですが、できれば化学繊維の乾きやすいものを持って行きましょう。
例えば1週間のツーリングではどこかで洗濯をする必要が出てきます。
この時、干すにしろ乾燥機にかけるにしろ、乾きづらい布より乾きやすい化学繊維のほうが便利です。
私は綿製の下着を持って行ってしまい、乾燥機に何回もお金を払う羽目になりました(ノд・。)
お金を投入する割に全然働いてくれなかった、とあるキャンプ場の乾燥機を今でも恨んでいます笑
まとめ
以上のことから、1週間以上の北海道ツーリングには次の服を持っていくと良いです。
- 防風、防水(撥水)の上着
- ダウンまたはフリース
- ロングTシャツ2・3着
- Tシャツ1・2着
- スパッツやタイツ
- 靴下3足
- 下着3着(できれば速乾性のもの)
- ネックウォーマー
- ブーツ又はライディングシューズ
- カッパ
- 靴のレインカバー
洗濯の頻度や荷物の余裕と相談して下着類は増やしてもよいと思います。
ご参考になりましたらうれしいです。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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